犬の予防接種の基礎知識|ワクチン・フィラリア・ノミダニ

犬と暮らすうえで欠かせないのが、病気や寄生虫からの「予防」です。
ワクチン、フィラリア、ノミ・ダニ――どれも、かかってから治療するより、あらかじめ防ぐほうが、犬の負担もぐっと少なくて済みます。
「種類が多くて、何をいつやればいいのか分かりにくい」と感じる方も多いはず。
この記事では、犬の主な予防を、ワクチン・フィラリア・ノミダニの3つに整理して、それぞれの基本と考え方をやさしく解説します。
具体的なスケジュールや薬は、必ずかかりつけの獣医師と相談して決めましょう。
予防の基本的な考え方
予防は「健康なうちに」行うもの。症状が出る前に守るのが目的
種類・時期・回数は、犬の年齢・地域・暮らし方で変わる
自己判断せず、かかりつけの獣医師と相談してスケジュールを決める
年に1回程度の健康診断とあわせて、予防の予定を確認すると忘れにくい
予防の予定は「動物病院と一緒に」立てる 予防の種類や時期は、住んでいる地域の感染状況、犬の年齢や健康状態、お出かけの頻度などによって変わります。 そのため、最適なプランは一頭ごとに違います。この記事は全体像をつかむためのもの。実際の接種・投薬の時期や内容は、必ずかかりつけの獣医師と相談して決めてください。 |
① ワクチン摂取で感染症から守る
ワクチンは、重い感染症を防ぐための予防です。大きく「狂犬病ワクチン」と「混合ワクチン」に分けられます。
狂犬病ワクチンの接種は法律で定められた義務
日本では、犬の飼い主に、狂犬病ワクチンの接種と登録が法律で義務づけられています(原則として年1回)。お住まいの自治体への登録と、毎年の接種を忘れないようにしましょう。
飼い始めたら、自治体に犬の登録をする
原則、年1回の接種が必要です。時期や手続きは自治体・動物病院で確認
複数の感染症をまとめて予防する混合ワクチン
混合ワクチンは、いくつかの感染症をまとめて予防するものです。
子犬のうちは複数回、その後は獣医師の方針に応じて定期的に接種します。種類(何種混合か)は、暮らし方や地域のリスクに合わせて獣医師と相談して選びます。
子犬期は、決められたスケジュールで複数回接種する
接種後は体調の変化に注意し、安静に。気になる様子があれば病院へ
ワクチンが完了するまでは、地面の散歩や他の犬との接触は獣医師の指示に従う
▶ くわしくは 子犬の迎え入れ全体は「子犬を迎えたら最初にすること|準備とお世話の進め方」をどうぞ。
② フィラリア(犬糸状虫)予防 蚊が運ぶ寄生虫から守る
フィラリアは、蚊を介して感染する寄生虫で、心臓や肺の血管に寄生し、重い症状を引き起こすことがあります。予防薬で、ほぼ確実に防げるのが大きな特徴です。
蚊が活動する季節を中心に、予防薬を定期的に投与する(地域で時期が異なる)
予防を始める前に、すでに感染していないか検査が必要なことがある
薬には飲み薬・スポットタイプ・注射などがある。獣医師と相談して選ぶ
投与の開始・終了の時期は地域差が大きいので、必ず獣医師に確認
「予防できる」病気だからこそ、忘れずに フィラリアは、感染すると治療が大がかりになる一方、予防薬を正しく使えばほぼ防げる病気です。だからこそ、毎年の予防を欠かさないことが大切。投与のタイミングを忘れやすい人は、カレンダーやアプリでの管理や、動物病院からの案内を活用しましょう。 |
③ ノミ・ダニ予防 かゆみ・病気の媒介を防ぐ
ノミやダニは、かゆみや皮膚トラブルを起こすだけでなく、犬や人にうつる病気を媒介することもあります。散歩や草むら、他の動物との接触で付着するため、通年または活動期を中心に予防します。
予防薬には、スポットタイプ(背中に垂らす)・飲み薬・首輪タイプなどがある
草むらや野山に出かけたあとは、体や耳をチェックする
マダニを見つけても無理に引き抜かない。動物病院で適切に取ってもらう
予防の時期・薬の種類は、地域や暮らし方に合わせて獣医師と相談
予防をまとめて管理するコツ 忘れないしくみづくり
年間の予防スケジュールを、動物病院と一緒に作っておく
カレンダーやスマホのリマインダーで投薬日を管理する
健康診断のタイミングで、その年の予防予定をまとめて確認する
複数の予防をまとめて行える薬もあるので、獣医師に相談すると負担が減ることも
やりがちなNG対応と望ましい対応を比較でチェック
× やりがちなNG対応 | ○ 望ましい対応 |
狂犬病ワクチンや登録をしないままにする | 法律上の義務。登録と毎年の接種を忘れずに行う |
フィラリア予防を「元気だからいいや」と省く | 予防できる病気。毎年欠かさず、獣医師の指示で続ける |
市販品を自己判断で選んで済ませる | 薬の種類・時期は、獣医師と相談して決める |
マダニを見つけて無理に引き抜く | 無理に取らず、動物病院で適切に処置してもらう |
お出かけのおともは、わんメイドで 草むらや野山へのお出かけが増えると、ノミ・ダニ予防の大切さも増します。わんメイドには、作家さん手づくりのお散歩バッグや、お出かけを快適にするアイテムが揃っています。予防をしっかりしたうえで、愛犬とのお出かけを安心して楽しんでください。 |
病気にかかる前に、計画的に守るようにしよう
犬の予防・基礎のポイント
|
予防は、愛犬を病気から守る、いちばん確実で負担の少ない方法です。
種類が多くて迷っても、大丈夫。かかりつけの獣医師と一緒に年間の予防プランを立てておけば、「いつ・何をするか」が明確になり、うっかり忘れも防げます。
毎日の健康チェックとあわせて、計画的な予防で愛犬の健康を守りましょう。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。診断・治療や、接種・投薬の判断に代わるものではありません。予防の具体的な内容は、必ずかかりつけの動物病院にご相談ください。




